《FURY 2022 Autumn & Winter collection》
Concept is 【-AI-】
Title : Peerless ideology
No.FURY-22AW-PT001 / FD-22AW-PT001
Item name : 【憤 -fˈʌn-】DENIM Jeans Cinch Buckle Used 5P -Sewing Craftsman-

作品説明 : furyのオリジナルセルビッヂ【憤 -fˈʌn-】DENIM Jeans 5Pをシンチバック仕様にしユーズド加工した作品になります。
タイトルの通りテーマは《ミシンを踏む人間の履いたジーパンの色落ち》を再現しております。
ディレクター自身がミシンを踏む時に履き続けた10年物のデニムを参考に職人の手で細かく擦りやブラスト加工をしております。
オーバーダイはせずスッキリしとした色合いのフィニッシュが特徴です。

岡山県は井原市にある1935年創業の山足織物合資会社にて縦糸と横糸の調合、打ち込み、耳の形状まで一から機屋と直で話し合いをして創り上げたオリジナルセルビッヂデニム。
旧式力織機で織られたあたたかみと表情豊かな14.5オンスの深みのある生地は創業86年の歴史を感じる至極の一品です。
経糸のインディゴ糸はしっかりと中白なのに通常の2倍の16回ロープ染色を施し深くインディゴ染料を染め上げる事で色落ちの速度を抑制し最高のエイジングを長く楽しめるように設計しております。
後加工はしておらず、いわゆる生機デニムでございます。

縫製 : 糸色、糸番手、運針、糸の埋まり方を最高のバランスで拘り抜き生地の美しさとの調和を実現。
巻き縫い幅0.72cm、小股の地縫い、帯へのチェーンステッチ入れ込み、Vステッチ、隠しリベット、隠しカンドメ、1.5cm幅の山高ベルトループ。
約150年続くジーンズの歴史から産まれた《答え》を忠実に再現しつつディレクター自身の想いを投影しました。

ポケット袋布 : 9オンスの平織の綿麻生地を採用。
ロットNo.をプリントしております。

シルエット :テーパードシルエットをベースに無骨さ、漢らしさを追求し独自の【FREELY TAPERD】を創り上げました。
女性でも着用できるようにウエスト、ピップのラインを調節し【ボーイフレンドフィット】として活躍できるように構成しております。

革パッチ : たつの市のポルティラ様の扱う鳥取で害獣として殺された鹿の皮を三価クロムを使用せずなめした《ジビエレザー》を、地元の藍染め職人が通常の2.5倍の回数をかけ油分が無くなるギリギリまで《天然藍染め》して頂いたレザーを乾燥後、お湯で伸ばしオイルを染み込ませて復元しプリント、そして金型で抜き取りイッテンモノレザーパッチを完成致しました。

釦 : YKK社製のSLタックボタンを大阪の赤坂金型彫刻所3代目赤坂兵之助様に依頼して一点一点オリジナルロゴをくり抜いて頂きました。
《赤坂式半月彫刻法》でしかなし得ない細微な曲線、真鍮ボタンを削る事で現れる赤みを帯びた金色とのコントラストで唯一無二の美しさを表現しました。
リベットはブチ抜きバーZ潰しリベット。
隠しリベットは伝統的なSLタイプ。
釦裏にはオリジナル刻印仕様。
生地の劣化でボタンが抜けないように藍染めしたジビエレザーをポンチでくり抜いたパッチを挟み補強しております。

糸 : 全て烏城物産様のZXシリーズの綿糸を使用。
乾燥剤を使い湿度管理を怠らず保管し縫製に備えております。

裾 : ユニオンスペシャル43200Gにて針棒や針受け、ルーパー、送り歯などのタイミングを最高の状態にセッティングしてユニオン目を忠実に再現しております。

ストーリー : 今季プロトタイプとして登場させようと考えていたユーズド加工のジーパン。
furyらしくテーマをしっかり核に構える事で軸のブレない作品に仕上がりました。
予想していた通りですが、生地の性質に応えてくれた加工映えが写真だけでも伝わると思います。

《One man handcraft》
ディレクター本人がデザイン、裁断、縫製を行なっております。

ウエスト / Waist : 84cm
総丈 / Total length : 101cm
股下 / Inseam : 74cm
股上 / Rise : 28cm
ヒップ / Hip : 105cm
わたり / Thigh : 32cm
膝幅 / Knee : 22cm
裾口 / Hem : 18.5cm