《FURY 2025 Autumn & Winter Collection 》
Concept is 【The Finite Story】
Title : Elpis
No.FURY-25AW-PT001 / FDT-001
Item name : 【憤 -fˈʌn-】DENIM Jeans Damaged 5P -10 years Crafted-

✴︎作品説明✴︎
生地 : 岡山県は井原市にある1935年創業の山足織物合資会社にて縦糸と横糸の調合、打ち込み、耳の形状まで一から機屋と直で話し合いをして創り上げたオリジナルセルビッヂデニム。
旧式力織機で織られたあたたかみと表情豊かな14.5オンスの深みのある生地は創業86年の歴史を感じる至極の一品です。
経糸のインディゴ糸はしっかりと中白なのに通常の2倍の16回ロープ染色を施し深くインディゴ染料を染め上げる事で色落ちの速度を抑制し最高のエイジングを長く楽しめるように設計しております。
後加工はしておらず、いわゆる生機デニムでございます。

縫製 : 糸色、糸番手、運針、糸の埋まり方を最高のバランスで拘り抜き生地の美しさとの調和を実現。
巻き縫い幅0.72cm、小股の地縫い、帯へのチェーンステッチ入れ込み、Vステッチ、隠しリベット、隠しカンドメ、1.5cm幅の山高ベルトループ。
約150年続くジーンズの歴史から産まれた《答え》を忠実に再現しつつディレクター自身の想いを投影しました。

ポケット袋布 : 9オンスの平織の綿麻生地を採用。
ロットNo.をプリントしております。

シルエット :テーパードシルエットをベースに無骨さ、漢らしさを追求し独自の【FREELY TAPERD】を創り上げました。
女性でも着用できるようにウエスト、ピップのラインを調節し【ボーイフレンドフィット】として活躍できるように構成しております。

革パッチ : たつの市のポルティラ様の扱う鳥取で害獣として殺された鹿の皮を三価クロムを使用せずなめした《ジビエレザー》を、地元の藍染め職人が通常の2.5倍の回数をかけ油分が無くなるギリギリまで《天然藍染め》して頂いたレザーを乾燥後、お湯で伸ばしオイルを染み込ませて復元しプリント、そして金型で抜き取りイッテンモノレザーパッチを完成致しました。

釦 : YKK社製のSLタックボタンを大阪の赤坂金型彫刻所3代目赤坂兵之助様に依頼して一点一点オリジナルロゴをくり抜いて頂きました。
《赤坂式半月彫刻法》でしかなし得ない細微な曲線、真鍮ボタンを削る事で現れる赤みを帯びた金色とのコントラストで唯一無二の美しさを表現しました。
リベットはブチ抜きバーZ潰しリベット。
隠しリベットは伝統的なSLタイプ。
釦裏にはオリジナル刻印仕様。
生地の劣化でボタンが抜けないように藍染めしたジビエレザーをポンチでくり抜いたパッチを挟み補強しております。

糸 : 全て烏城物産様のZXシリーズの綿糸を使用。
乾燥剤を使い湿度管理を怠らず保管し縫製に備えております。

裾 : ユニオンスペシャル43200Gにて針棒や針受け、ルーパー、送り歯などのタイミングを最高の状態にセッティングしてユニオン目を忠実に再現しております。

刺繍 : 左胸には横振り刺繍職人《尾崎史奈》 @fumi.fumina 様に《ATHEISTIC》を入れて頂きました。
（横振り刺繍とは近代のデータ入力型の機械刺繍とは違い職人が絵を描く感覚で下絵を基に横振りミシンを使いこなし書き上げる卓越した技術手法です）

洗い : オーバーダイを控え、現代的なスッキリとした色落ちをベースに削り、破り、リメイクを施したスペシャルな加工となっております。

《One man handcraft》
ディレクター本人がデザイン、裁断、縫製を行なっておりイッテンモノとなっております。

ストーリー : 久しぶりにフリーリーテーパード型でのUsed加工は刺激的でした。
ダメージ加工で破りや削りをするのは本当に久しぶりで楽しみながら設計し出来上がった作品はまさに唯一無二。

ウエスト / Waist : 80cm
総丈 / Total length :101cm
股下 / Inseam : 76cm
股上 / Rise : 28cm
ヒップ / Hip : 51cm
わたり / Thigh : 32cm
膝幅 / Knee : 21.5cm
裾口 / Hem : 18.5cm